2010年01月26日

高齢になっても障害があっても、地域で安心して暮らせる社会を(医療介護CBニュース)

【第93回】山口和之さん (衆院議員、理学療法士)

 地域で医療や介護による十分な支援があれば、医療機関や介護施設に長くいる必要はなく、家に戻れる人は多いと言う山口和之さん。昨年8月の衆院選に民主党公認で比例代表東北ブロックから出馬して初当選し、理学療法士として初の国会議員となったが、生活の場で医療が提供できることが重要といい、将来に不安を抱えながら年老いたり、障害があることで絶望したりすることなく、さまざまな人たちが安心して暮らせることが成熟した社会の条件だという。(大戸豊)

―昨年8月の衆院選に出馬し、当選しました。
 これまで理学療法士としてリハビリテーションの仕事をしてきました。リハビリは障害を持つ人を支援し、不安や障害を取り除くことが仕事ですが、仕事をしていく中でどうしても取り除けないものがありました。そのため、地域や社会を変えていく必要があり、生活には政治の力が非常に重要であると、ずっと思っていました。

―福島県の理学療法士会の会長もされていますが、それだけでは状況を変えるのは難しかったのでしょうか。
 社会全体が変わらないと無理だと思いました。新政権は人を中心に置く政策を出していますが、今までは社会保障が端っこにあった気がします。年を取ったり、障害を持って不自由になったりすると、どんなに頑張っても解決しない問題があります。そういったことを支えていくのが政治であり、成熟した社会ではないでしょうか。

■生活の場に医療が入ることで安心につながる

―患者が医療の場から地域へ戻るために、リハビリにはどのような役割があるのでしょうか。
 病院にいる期間を短くし、地域における生活の場にできるだけ早くシフトするには、リハビリは重要な役割を果たすと思います。また、障害が残ったとしても、自分の暮らす地域に適応できるよう、環境を変えていくようなシステムが必要になります。それを充実させることによって、病院にいる期間を短くし、できるだけ施設に頼らない生活が続けられるのではないでしょうか。医療を優先すると医療が終わらず、入院が長引きますが、生活を優先に医療を考えると、地域での生活が可能となります。

―環境を変えていくようなシステムとは何でしょうか。
 障害が生じたことで、身の回りの環境を変える必要が生じることもあります。例えば、住宅の改修や福祉用具の活用、地域における医療や介護のケアサービス、隣近所の支え合いなどが必要になります。生活をもう一度取り戻せるようにするのがリハビリのアプローチの方法でもあります。

―どうすれば生活を取り戻すことができるのでしょうか。
 地域に十分な社会資源がない場合、家に帰れる人や在宅で安定した生活を送れる人は限られていました。その人の身の回りの環境を整えたり、支援の方法を変えたりしていくことによって、家や地域で安心して暮らせる人はたくさんいると思います。

―必要な社会資源とは何ですか。
 一番大きいのは24時間体制で支えてくれる介護であり、医療によるサポートです。医療機関にずっと入院している人が最も不安なのは、家族に頼りきりになることです。障害を持った人が家に戻るとき、その人は家族に申し訳ないと思うし、一方で家族も大変な生活になるのではと不安になります。
 不安を和らげるには、専門職が当事者や家族と、支援や介護をどうするのかの知識や情報を共有することが必要なのではないでしょうか。また、当事者と家族を支えるシステムがしっかりしていれば、医療機関や施設に長くいる人でも、家に戻れる人はたくさんいると思います。

―高齢者や障害を持っている人が家で安心して暮らすためには、どのような仕組みが必要なのでしょうか。
 生活を中心に据え、そこに医療が入っていけばいいと思います。本当は地域の生活に戻れるレベルなのに、医療を受けられる場所が限られてしまうと、なかなか家に戻れません。必要なのは生活の場で医療を提供できることです。訪問看護や訪問診療がしっかり機能したり、介護付きの住まいに医療が提供されたりすることもあると思います。

―家族の負担を減らすことも重要ではないでしょうか。
 専門的な支援によって、家族の負担をどれだけ少なくできるかが重要だと思います。ショートステイなどを使い、少しでも家に戻ることができたり、家の近くで生活しながら、施設に家族が出入りできたりすることも、大きな支えになると思います。今までは、医療機関や施設などが人里離れた場所にあることも多かったかもしれません。でも、地域というのは本来、さまざまな人が住んでいます。障害があったとしても、そこに住むという選択ができることが大切だと思います。

■メディカルスタッフとしての理学療法士

―理学療法士や作業療法士などの専門性は、どのように高めることができるのでしょうか。
 コメディカルではなく、メディカルスタッフとして位置付けることが必要だと思います。これは、自分の仕事に責任を持つということです。医師の分野は医師が責任を持って仕事をし、理学療法士の分野は理学療法士がしっかり担当します。
チーム医療といいますが、単にチームが集まるだけではなく、共通の目標に各自が責任を持って、それぞれの役割を果たしていくことによって、総合的な力が出てくると思います。その自覚でさらにレベルアップできるのではないでしょうか。

―リハビリ関連団体から、訪問リハビリステーション創設の要望も出ています。
 もちろん必要だと思います。地域において医療・介護の各サービスが連携する上でも、選択肢としてあるべきと思うのです。
 訪問看護ステーションがリハビリを行っていない場合、現状ではわざわざ別の訪問看護ステーションをつくって、そこから訪問リハビリを行わねばなりませんし、その地域に共同利用できる訪問リハビリステーションがあれば、かかりつけ医も自分の患者に訪問リハビリを提供できるなど、柔軟な対応ができると思います。

―政府は緊急雇用対策で、医療や介護分野の雇用を増やそうとしています。
 例えば、介護にも質の高さが求められています。しかし、介護の仕事を続けたくても、将来が不安で辞めていく人が多いと思います。本当に介護をやりたいと思う人が集まりやすい環境をつくることが大事ですし、事業者が職員のライフサイクルに見合った給料を払えるような仕組みをつくらないことには、人材の定着は難しいのではないでしょうか。
 セラピストにしても、もっと高いレベルまでスタッフの質を高めることが重要です。人材の質を高めることによる投資効果は大きいと思います。

―民主党は医療や介護の政策を打ち出してきていますが、期待できますか。
 期待してほしいと思います。医療や介護は安心を生み出すために極めて重要だと思います。また、リハビリテーションは医療を支えることもできるし、介護が必要な人にサービスを提供する上でも重要な架け橋になると思います。医療、リハビリ、介護、福祉の分野において安定したサービスの提供ができれば、地域の人が安心して暮らせる社会が構築されると思っています。まさに社会保障のあり方が、成熟した安心社会に導きます。

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2010年01月23日

復元運行決定のSL「C61」、修復作業に向け搬出 群馬(産経新聞)

 JR東日本が走行可能な状態に復元することを決めた、群馬県伊勢崎市の華蔵寺公園遊園地に展示中の蒸気機関車「C61形20号機」を、さいたま市の車両工場に向けて搬出する作業が19日、行われた。

 C61形は国内に3両しか現存しない蒸気機関車。「20号機」は昭和24年に製造され、東北線などで活躍後、48年に現役を引退。49年から同遊園地に展示されていた。

 この日の作業では、運転室部分、台車部分など3つに切り離された総重量約100トンの車体を、クレーン車で引き上げたのち、トラックで搬送。大勢の鉄道ファンも見守るなか、約36年間過ごした公園と別れを告げた。

 JR東日本高崎支社によると、今後はさいたま市大宮区の大宮総合車両センターで、約1年かけて車体を整備。来年春以降、上越線高崎−水上間などで走行予定という。

 同遊園地の嘉藤昌宏園長は「男の子に大人気の車両だった。さびしい気持ちもあるが、往年の元気な姿を見せてほしい」と話していた。

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「和包丁」世界を切る! 仏料理でも支持、輸出量増加(産経新聞)

 国内の料理人の約9割が使用しているといわれる和包丁の代表格、堺市産の包丁が海外向けの売り上げを伸ばしている。日本食レストランの増加に加え、抜群の切れ味がフランス料理などのシェフにも支持されているといい、数年前から主に欧米向けの輸出量が上昇。堺市も今年度から、知名度アップと販路拡大を狙った取り組みに本腰を入れている。

 堺市堺区の「青木刃物製作所」は、約10年前から海外業者との取引を開始。5年ほど前から北米やヨーロッパ向けの輸出量が一気に増え始めたといい、それ以前に比べて約2・5倍にもなったという。

 売れ筋は1万〜3万円の価格帯で、日本の伝統美を生かした模様入りの包丁が特に人気。貿易担当の青木俊和さんは「このまま上り調子が続いてほしい」と笑顔で話す。

 堺における包丁作りは、16世紀後半にポルトガルから伝来したタバコの葉を刻む「たばこ包丁」が作られるようになったのが始まりとされる。江戸幕府によって専売品に指定されたことから、高い技術を持つ職人が堺に集まり、さまざまな種類の包丁が生産されるようになった。

 ところが、伝統的な技法で作られる包丁の国内販売は減少傾向。深刻な不況で料亭の閉店が相次いだ影響などで、5年前と比べて売り上げは3割以上も減った。一方、対照的に海外輸出は好調で、売り上げの1割を占めるまでになった業者もあるという。

 堺刃物商工業協同組合連合会の味岡知行・専務理事は「欧米では『おいしくて健康に良い』と日本食レストランが増えており、需要が高まっている」と指摘。さらに、「フランスやイタリア料理の店でも、京料理に代表される切り口が美しい盛り付けを取り入れたいと、切れ味の良い和包丁が重宝されるようになっている」と分析する。

 こうした状況を受け、堺市は今年度から海外での販路開拓を目指し、米・ニューヨーク(NY)を拠点にPR活動を展開。昨年11月にはNYの会員制レストランに約130人を集め、日本の料理人が堺の包丁を使って会席料理を振る舞うイベントを開催。堺包丁の魅力を存分にアピールした。

 同市の担当者は「NYには和包丁を取り入れているシェフが多いが、堺産であることは知られていない。包丁といえば堺、と思ってもらえるよう知名度を上げていきたい」と意気込んでいる。

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posted by サイキ シズオ at 07:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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